転職ノウハウ

「条件が今よりいい会社」で転職できるか?求人倍率を勘違いするな!

今、転職市場が活況となっています。

それを示すように、転職関連のCMも数多くみられます。

リーマンショック期からすると、見違えるような変化を遂げているのではないでしょうか?

ですが、コロナウイルスの影響もあり、採用活動を一時中断している企業も多くみられます。

その象徴なのが「条件は、今よりいい会社。以上。」という某転職支援をしている会社のCMです。

確かに、条件が今よりいい会社にいくということを目的に転職をするのはいいとは思います。

しかし、そんな簡単にいい条件の会社に転職できるほど世の中は甘くありません。

このようなCMを流すというのは元エージェントとして、またイチサラリーマンとして違和感しかないです。

そこの記事では、「条件が今よりいい会社」に行くことの大変さと求められるものについてご紹介します。

全て読み終えると、今の会社がよく見えてくるかもしれませんね。

  • 求職者の勘違い
  • 条件が今よりいい会社に行くためには
 

有効求人倍率2.05の時代に生まれた求職者の勘違い

なぜ「条件が今よりいい会社」というようなCMが成立するのでしょうか。

答えは、この有効求人倍率です。

有効求人倍率とは
有効求人数を有効求職者数で割って算出し、倍率が1を上回れば人を探している企業が多く、下回れば仕事を探している人が多いこと

「有効求人倍率が2.05倍」はつまり2倍を超えているということはかなり求人の数が上回っている「売り手市場」ということを示しているのです。

「条件が今よりいい会社」というCMの背景にはこのような転職市場の状況があるのです。

では、企業側は採用を成功させるために諸条件を上げてくれるのかというとそんなことはありません。

転職すれば条件が良くなるという大いなる錯覚

前提として、あなたに提示される年収というのは「期待値」です。

高い年収が提示されるということは、これまで同じ業界、もしくは同じ業種の仕事をしてきて、それ相当の成果を出してくれるということが見込めるから高い年収を付与します。

また、その期待値も「給与テーブル」という物差しがあり、その物差しに基づいて決定します。

上記を踏まえ、営業職業界未経験の方が転職をすると仮定する場合、高い期待値を与え流でしょうか?

※営業職へ転職する際に評価される項目

  • 営業職としての経験があるためクライアントとのコミュニケーションはとれる
  • 当然マナーなどは知っているからそれを教える手間は省ける
  • 売り方を知っている
  • でも業界知識、商品知識がないからすぐに成果は出せない

業界知識、商品知識がないという致命傷があるのに、どうして高い期待値を与えることができますか?

ましてや働く上で必要な社内リソースの使い方だってわかっていないため、せいぜい、3か月~半年は使い物にならないのです。

つまり、会社が1円も稼げない人にコストをかけているのです。

つまり、最初に提示された金額は、将来活躍してもらうための「投資」なのです。

そのため、あらかじめ決められた給与テーブルに基づき、社内で同い年クラスの年収は提示します。

しかし、それ以上の過剰な投資は原則しません。

日本経済は劇的に上昇せず、人がいれば売れるという時代でもないということを考えたらなおさらです。

「条件が今よりいい会社」という上から目線の見方より、あなたの市場価値についてしっかり認識しましょう。

条件についてはその後の話です。

「労働」は契約。条件が今よりいい会社で何が求められるか

では、条件が今よりいい会社にいくためにはどうすればいいのかということです。

結論から言えば、あなたが活躍できることを証明し、高い条件で労働契約を結ぶことです。

当たり前といえば当たり前ですね。こ

こでは、あえて「契約」というという言葉を使ったのは、働くということは、ある約束事があります。

それは「会社が求める一定の成果を出してほしい、そのためにこれだけの給料を出す」これが労働契約です。

プロ野球の世界を思い出してください。

毎年契約更新があり、成果を出した分、次の契約が決まってきます。

そして、プロ野球ファンはこのようなことを言います。「あの選手、なんであんなに給料もらってるんだよ?働いてないじゃないか。」と。

あなたも同じです。

契約である以上、一定の成果を出さなければなりません。

裏を返せば、提示される給料はあなたの仕事によって「勝ち取る」ものなのです。

業界経験があり、高い成果が出せるある一定の根拠があれば条件がいまよりいい契約を勝ち取れます。

幸いプロ野球選手と違い、自由に転職は可能です。

自分を高く売るための経験を積んで高い契約を取りに行く準備をし、「条件が今よりいい会社」への転職を勝ち取りに行きましょう。

未経験の業種・業界で低めの給料の提示はある意味優しさと感じよう

転職エージェントをしていると、業界未経験、未経験の業種を志望しているのに今より高い給与を志望してくる方がいます。

結構無茶なことだと思いませんか?

野球で言うなら、「今までホームランを打ったことないけど、次のシーズンでは10本ホームラン打つから給料を上げて」と言っているようなものです。

経験・実績がないのに成果を出すからお金を下さいと言って誰が納得しますか?

しないですよね。

それより、今は成果を期待しない。

その代り、給与は安く設定している。だから、この期間でしっかり、鍛えて、次の見直しの時には給料を上げてくれ、と言われたほうが真っ当だし安心感があると思いませんか?

ある一部上場企業では、業界未経験の方を採用し、最初の1年は給与をかなり安く設定します。(それでも手取り20万弱で都内出身者以外の場合寮を準備します)

それで、一定の技能が身に着いたら、本配属ということで100万円以上年収を上げます。

最初は成果を期待しないけど、しっかり育成し、育成プログラムをクリアしたら1人前としての年収を提示する仕組みです。

一方、とある外資系企業では、入社の際は高い年収を提示します。

しかし、会社の求める成果に対しクリアできなければ即退職に追い込むという会社もあります。

成果を出すための準備期間を設定される代わりに給与を低めに設定する会社と、一定の給与を提示する代わりに、成果が出せなかったらクビを言い渡される会社どっちが良いのでしょうか?

例が極端かもしれませんが、最初に低めの給与を提示するという会社は、最初は成果を求めない。

その代り給与を低めに提示するというのは、その会社の「優しさ」とも言えるでしょう。

転職とは労働契約です。

契約を結び、給与をもらう以上、求められる成果を出すのが義務です。

その義務のことを忘れて「良い条件」だけ求めるというのは非常にナンセンスな話ですし、リスキーな話でもあります。

給料が上がれば、それだけ求められるものは増えるのです。

その点を最初に理解しておきましょう!

条件が今よりいい会社に行くためには

「条件が今よりいい会社」を目指した転職に対し、警鐘を鳴らしましたが、実現できないと言う訳ではありません。

では、どうすれば「条件が今よりいい会社」に行くことができるのかをご紹介します。

20代、30代前半は自分に投資をしよう

条件が今よりいい会社に行くためには、それが貰えるだけの能力をつけるということが求められます。

そのために、あえて自分にハードワークを課す、自分の課題を見つけて本を読むなど、自分の能力開発を行っていきましょう。

能力開発を行った結果、短い時間で成果を出す仕事というのもできるようになるでしょう。

今より条件がいい会社に行くためには「努力」と自身の「課題解決」が重要です。

ただ、「条件がいい」とういうのはお金だけではないですよね。

土日休み、夜間の急な呼び出しをなくしたいなどの改善もあるでしょう。

そういう場合は、夜間対応がないなどの職場環境を改善できる仕事であなたが何をしたいのかを最初に考え、そこに行くために何が必要かを考えるところからスタートしましょう。

そのために、転職エージェントに相談してもいいでしょうし、可能なら早めに転職して労働条件を整え、そこから自分に投資をする、というのもいいかもしれません。

※条件交渉が強い転職エージェント

『マイナビエージェント』
特徴:20代・30代・第二新卒の実績が豊富
【公式HP】https://mynavi-agent.jp/

『doda』
特徴:自分の市場価値がわからない人にとっておき
【公式HP】https://doda.jp/

『type転職エージェント』
特徴:転職者の71%が年収UP
【公式HP】https://type.career-agent.jp/

労働条件を整えるためには、やりたいことをみつけるための時間の投資を。

やりたいことを見つけ、お金を稼ぐためにはハードワークと自己啓発で自分に投資を行ってください。

若いうちにやりたいこと、自分に合った仕事を見つけ、そこに向けて努力をするということが重要です。

条件が今よりいい会社に行けるのは成長の証

条件が今よりいい会社に行けるということは、与えられた条件に見合うだけの仕事をこなせるということと同義です。

もちろん人によりますが、今すぐに実現できることではない場合が多いです。

「条件は、今よりいい会社。以上。」と言えるということは、それだけの成果を出せるから言えることです。

言ってしまえば、自信とその裏付けがないと実現はできないということです。

これがバブルの時代なら「条件は、今よりいい会社。以上。」と言って転職もできたでしょう。

しかし、日本の市場は大きく成長しません。

今、売り上げを出すためには、一部潜在層の掘り起こしも必要ですが、本質的には既存のパイの奪い合いです。

そのため劇的に売り上げが上がるわけではありません。

会社の席で座っていて給与が上がる時代ではないのです。

自分自身を高く売るための技能などを上げていきましょう。

条件が今よりいい会社に行けるのは自分自身を高く売れるという成長の証なのです。

高年俸の野球選手にファンは何を求めますか?

プロ野球選手はその働きに対し、毎年年俸が決まります。

サラリーマンの世界でプロ野球選手のように過激に給与が変わることがありません。

しかし、一昔前と違って今は年功序列の賃金体系は崩れています。

そのため、給与があなたの頑張りや能力によって決まっていくという点では、プロ野球選手と同様「プロ」の世界で生きているのが現在のサラリーマンです。

高年俸の選手にファンは「高い成果」を求めます。

かつて甲子園を沸かせた松坂大輔が年俸4億円の4年契約で4年間実績ゼロの現状にあなたはどう思いますか?

ここでは言いませんがひどい言葉が思い浮かびますし、おそらく松坂選手本人も何も言えないでしょう。

4億はもらえないまでも、高い給料をもらうということは、それ相当の実績を求められるということです。

松坂選手はかつて西武、メジャーリーグで大活躍をしました。ですので、今はダメでも高い給料をもらっています。

あなたは、本当に高い実績を出し、次にも実績を残せるという結果や根拠を出せますか?

一見違う話かもしれません。

しかし、実績や結果がその年の給料を決め、その給料に見合った仕事が必要となるという点では共通しています。

実績や結果、および提示された金額に見合った仕事ができる根拠が出せますか?

「条件が今よりいい会社」に行くということは上記のようなことであるということ、再認識して欲しいです。

まとめ|「条件が今より会社に行くため」には今を必至に!

「今よりいい条件で働く」ということは、それ相当の能力と実績があり、それを根拠に高く「私を買ってください!」ということなのです。

みんながみんな言っていい言葉ではありません。

逆にそれが言えるようになるため、若いうちからしっかり努力し、自己研さんを積んだうえで堂々と「今よりいい条件で働く」転職をしたいと言えるようになってください。

このCMのもう1つのメッセージは、「転職の理由は人の数だけあっていい」ですが、私も同感です。

この記事では「プロ」としてわかりやすい野球選手を例にとってご紹介してきました。

お金をもらう以上はプロです。

契約した以上、会社に対しても、またクライアントに対しても求められる成果を出すことが重要です。

また、それができることこそ良い条件で働けるということを認識してもらえたら幸いです。

ベストワーク編集長はあなたが最高の転職を実現できるように祈っています。

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